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2017/5/20

苗づくり

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こんにちは!
あきあかねでは、5月に入ってから特別栽培米コシヒカリの苗づくりに取り組んでいます。

ネットに入れた種籾を1週間程水に浸け1ミリ程の芽を出させます。今の時季は気温が高いので断熱シートを掛け水温が高くならないよう慎重に芽出しを行います。

この浸種は種籾に水を吸わせて発芽のための生理活性の条件を揃える大切な工程です。また、稲の成長に有害な物質を除去する役割もあるそうです。

種籾から1ミリ程の芽が確認出来たら一旦乾燥させ、いよいよ種蒔きです。今年、中古で購入した播種機が大活躍してくれたお陰で、ロックウールを敷きつめた苗箱に順調に種籾が撒かれていきます。
(一般的には床土といって土の上に蒔くのですが、我があきあかねではロックウールを使ってます。優れもので1枚に約2リットルの水を吸い込んでくれます。)

次はプール育苗の工程です。
苗箱を仮設のプール敷き詰めていきます。

その上から、熱を遮断し光を通す魔法のフィルムをかけます。
これによって種籾は適度な温度と湿度の条件のもとで、日光で焼ける事なく優れたシートの中で一斉に発芽出来るよう準備をすすめています。

種蒔きから5日ほどで青々とした芽が出ました。
通常発芽機で発芽した芽はモヤシのような白い色をしていますが、このフィルムをかけて発芽させた芽は綺麗に揃った緑の絨毯といったところでしょうか。現物をおみせしたいくらいです。

発芽したばかりの苗は籾から栄養を摂って成長してくれますが、ある程度成長するとその栄養も枯渇してしまいます。
そこで次に肥料を与えます。もちろん有機100パーセントです。魚液ペーストなので、この肥料の臭いをこの場に相応しい言葉遣いで例えることは私の語彙能力では到底不可能なのであえて触れずにおきますが、写真はアップしておきます。

そしていよいよプールに水を入れて、プール育苗の始まりです。

水を張ることによって省力化だけでなく病害の予防や、均一に水分が行き渡ることによって苗の成長にムラが出にくいことなど多くのメリットがあります。

このように苗を育てるといっても沢山の工程があり、その一つ一つに多くの手間と細心の注意が必要です。
この手間一つ一つがお米の成長に繋がると考えると手は抜けません。